活動報告 REPORTS

活動報告

令和6年度 第1回例会:視察勉強会

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2024年9月20日(金)に令和6年度第1回例会を開催いたしました。
今回の例会は視察勉強会です。昨年度の総会で「森と暮らしをつなぐ、木質バイオマスの小規模熱利用」と題し、勉強会をしていただいた、青森県の西目屋村にある「西目屋薪エネルギー株式会社」様へ伺いました。
実際に現地に足を運ぶことで、前回総会時に学んだことをさらに深掘りして学ぶ機会としたく、西目屋薪エネルギーの虎澤社長のご協力のもと実現しました。

木質バイオマス事業について講義

当日は道の駅「ビーチにしめや」に集合し、中央公民館へ移動、座学からのスタートです。

まず初めに虎澤社長より、西目屋薪エネルギー株式会社様が行っている木質バイオマス事業について、約1時間ほど講義していただきました。
これまでの経緯や事業の詳細、現在の課題など、長年木質バイオマス事業に携わってこられた虎澤社長のお話は、 机上の空論ではなく、リアルな話であり、示唆に富んだものでした。

座学を終え、続いては薪製造事業の見学を行いました。

薪製造事業の見学

視察に伺った20日(金)は現場作業はお休みとの事で、実際の作業は見学する事が出来ませんでしたが、丸太を薪に加工する工程を順序立ててご説明いただきました。

薪製造事業の見学

山から切り出され、土場に積まれた材を屋根付きの作業場に運び入れると、1本1本人力で転がして、スライダーの上に乗せ、チェーンソーで玉切りしていきます。
作業者の負荷を少しでも軽減するために、製造ラインは腰の高さで作業ができる様に高さ調節されており、 限られたスペースの中で無駄なく原料が動いていくようにレイアウトされるなど、さまざまに工夫されていました。

「森林整備等で出た未利用材の有効活用はもちろん、ボイラー等の運用についても、機械化すれば効率化が進みますが、 あえて手間のかかる薪とすることで、村に雇用を生み出しています。
作業者の負荷軽減や「機械よりも人にお金をかけたい!」との考えが随所に見られ、思い遣りに溢れた現場だと感じました。

次に、滞在型温泉宿泊施設「グリーンパークもりのいずみ」の薪ボイラー施設の見学を行いました。

薪ボイラー施設の見学

こちらは運悪く、温泉施設の設備故障で休館となっており、薪ボイラーは稼働していない状況でした。
その分、バイオマスボイラー設置の注意点や、使用する薪の性能、運用方法など、丁寧にご説明をしていただき、 会員の方々からの質問にもたくさん答えていただきました。

バイオマス融雪プラント

最後にバイオマス融雪プラントの視察を行いました。
こちらは、村へ移住者を呼び込み、定住化推進を目的とした36区画の住宅団地「子育て定住エコタウン」を整備する際、 そのアピールポイントとして、薪を燃料としたロードヒーティングによる道路融雪を行うことで、 移住者の雪に対する不安を軽減した、住みよい環境を提供するための施設です。
2018年より入居が開始され、同年12月より西目屋薪エネルギー株式会社が薪の供給と施設の運転管理を行っているそうです。
2024年6月時点で31区画が埋まり、残すは5区画のみとなっています。

座学であらかじめ事業内容を知ることができ、その後3ヶ所見学させていただいたため、 木質バイオマス活用の素晴らしさと今後の課題など、大変分かりやすく学ぶことが出来ました。
地域課題の解決のためには、これだけやれば良いという答えはなく、さまざまなことを複合的にやっていかなければなりません。
うまくいっていることも、苦労されていることも、どちらの面もお話しいただき、とても良い視察・勉強会になりました。

今回の視察にあたり、ご支援・ご協力を賜りました西目屋薪エネルギーの皆さま、ありがとうございました。
また、ご参加の皆さま、お忙しい中お越しいただき ありがとうございました。