活動報告 REPORTS

活動報告

令和4年度 第7回通常総会:総会及び記念講演会

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2022年6月9日、NOWAC第7期通常総会を開催しました。(総会出席22名、講演会29名出席)コロナ禍で書面決議が続いておりましたが、感染対策を十分講じた上、久しぶりの対面での開会となりました。議事は3報告、2議案で、粛々と進行しました。

コロナの影響で活動が滞っていたにも関わらず、会員数58名と微減にとどまり、会員の皆さまからの心強いお力添えに、改めて心より感謝申し上げます。

総会のあとの記念講演に先立ち、来賓としてお越しいただいた秋田県鹿角地域振興局 局長 今川様、秋田県産業労働部 エネルギー・資源振興課 主任 工藤様、同じく秋田県産業労働部 エネルギー・資源振興課 主任 東海林様より、第2期秋田県新エネルギー産業戦略(改訂版)についてご説明をいただきました。当協議会では、今後も講演会や情報・意見交換会、シンポジウムなどを通じて行政との議論を深め、再生可能エネルギーが地域にとってより良いものとなっていくよう活動してまいります。

記念講演では、福岡県から株式会社リバー・ヴィレッジ 代表 村川 友美 氏にお越しいただき「River Villageの取り組み ー私たちは何をしながら何を考えてきたのかー」というテーマでお話しいただきました。

3つの事例をもとに、リバー・ヴィレッジという会社がどのように考え、動き、地域の合意形成や小水力発電所稼働、収益の再投資などの「結果」に繋げてきたのか。そして、これからの社会のあり方を模索している中で、今後目指していく方向性などについて分かり易くご説明いただきました。

これからの社会のあり方や、小水力発電のあり方、再エネで得た利益をどう地域に再投資していくのかを考えるとき、スタート時にさまざまな意見をしっかりヒアリングし、それを元にプロジェクトの方向性を出し、ルール化していくこと、また、地域の歴史を振り返り、現在を見て、未来を見ていく作業を参加者全員で丁寧にやることが重要であると学びました。
途中揉めたとしても、同じ未来を見ていると話し合いから合意に至る。この合意形成がなされる地域になれば、社会・地域のあり方を自ら考え決めていけるようになれると思えました。

翌6月10日は視察を行いました。

まずは2021年7月27日に北海道・北東北の縄文遺跡群として世界文化遺産に登録された「大湯環状列石」のストーンサークル館を見学しました。続いて、西村林業近江谷地小水力発電所を見学し、株式会社リバー・ヴィレッジの村川氏、西田氏と実際の小水力発電施設を見ながら意見交換・情報交換など行いました。

その後、小坂町総合博物館「郷土館」と史跡 尾去沢鉱山の見学を行い、地域の歴史や成り立ち、鉱山と水力発電の歴史について学びました。

奇しくも前日の記念講演で村川氏から地域の歴史を振り返ることの重要性を教わった後でしたので、とても有意義な視察となりました。

今後とも、講演会や視察、シンポジウムなどを通じて、会員や地域の方々とエネルギーや地域のことについて考え、研究、実践していきたいと思います。本年も北東北小水力利用推進協議会(NOWAC)の活動へのご指導ご鞭撻、お力添えをお願い申し上げます。